いづこまでが夢なるか、分ちがたし
『夢幻の難、現に重ねて小さき惑い生ず。然れども幻はただの夢に過ぎず』 夢路(ゆめじ)より醒めて、その現(うつつ)ならぬ様を思えば、基となりし景色や事なども、確かに古きままに残る心地して、いと懐かしき余韻に浸るなり。 …然れども、心に小さき惑(まど)いの生じければ、良く良く思い返す...
世の小さきに添わぬまで
『大足の難、フリマにて容易く解決思いのほか成り。それ鑑賞は別として、履けざれば履物に非ず』 足の大きき者にとって、履物選びは常に苦難の道なり。 店先を覗けば棚の端に僅かを残すのみ、買い求めんとすれば在庫の尽きること多し。 然れども、この規格外という負いは、フリマという市においては...
生まれてきたあなたへ β版
無職の頃、日課としてほぼ毎日一時間以上の外歩きを繰り返した。 でもどんなに歩いても、今の自分が置かれた境遇に対しての不安や不満の想いを拭い去ることはできなかった。 「何の罰ゲームだよ。 早朝、ただ毎日歩くということを繰り返しているだけ。 すれ違うスーツ姿の男を直視できない...